未経験エンジニアが知りたい「エンジニア 業界」とかで調べたりすると、必ず出てくるのが「SES ブラック」といったキーワードです。
確かにSES業界はブラックというイメージが強い一方、SESの働き方がよく掴めなくて、イメージだけが先行してしまっている人も多いはずです。
私は、転職して未経験からエンジニアになって1年近く、SESの会社を経験しました。
その経験から話しますが、SESは未経験からエンジニアを目指す人にとって、実は良いキャリアアップになるんです。
エンジニアインフルエンサーのりゅうけんさん(@ryukke)といった方を始め、SESをうまくステップアップにして高収入を得るエンジニアになった人は私の周りにもたくさんいます。
今回は、SESの業界がよくわからない人にわかりやすく解説し、どういうところがブラックなのかも体験談を元に暴露します。
その上で、SESでもこれだけは気をつけたらエンジニアとして最高のキャリアアップができ、市場価値の高いエンジニアになれるかというお話をします。
エンジニアになるためのライザップ的なコンテンツランキング!
- テックキャンプ エンジニア転職【70日で一番スキルが身につく】
- DIVE INTO CODE 【一番スキルアップが可能】
- GEEK JOB 【最短1ヶ月で就職が可能かつコスパ最強】
- DMM WEBCAMP(旧:WEBCAMP PRO) 【就職サポートが熱い】
Contents
そもそもSESとは何か?ITエンジニア業界未経験でもわかるように解説
SES(システムエンジニアリングサービス)とは何?
SESとは正社員だけど、エンジニア派遣として行く業態だと思ってもらっても大丈夫です。
厳密に言うと派遣とは契約内容が少し違うんですが、全くわからない人にとってはそれがイメージしやすいと思います。
どうやってSESは利益を出す?
そして、SESに登場するのはエンジニアと営業とSESの会社の偉い人、この3つの登場人物がいます。
営業も別の会社の営業の人が紹介することもよくあります。
もし、エンジニアとしてSESに入ったらやることはシンプル。
営業が紹介する案件のところに行って面談を行い、そして案件先と合意が取れれば契約。
そこにはもちろん契約金があり、一部がエンジニアの利益、その他は会社と営業の人の利益になります。
しかも決して安い契約金ではありません。だいたい月70万円以上の高い契約金が支払われているのが普通です。
そもそも、世の中が圧倒的にエンジニア人材が不足している中、その分力のあるエンジニアを斡旋してもらうというのはすごく健全な仕組みであり、社会に必要なものです。
これと同じ働き方が、フリーランスエンジニアです。
自分の技術を持って、契約した会社に行って仕事をするわけなので。
給料や雇用形態は違いますが、働き方はほぼ同じと言って良いはずです。
自分で営業しないくらいで、SESでもリモートワークをするエンジニアもいます。
【ITエンジニアの暴露】SESでは当たり前にある7つのブラックを語る
1. 何より案件ガチャ。自分で案件を選べるようになるには実績とSESの会社次第
2. 契約金などが不透明。誰がいくら抜いているのかわからない
3. 案件が決まったら断れないことも
4. 1つの案件が1年以上と長く、ずっとテスターやることになる人も
5. 自社開発や受託開発の会社と思って入社したら実はSESだった
6. スキルシートの詐称
7. 案件を変えるタイミングで毎回面接があるのが地味にしんどい
1. 何より案件ガチャ。自分で案件を選べるようになるには実績とSESの会社次第
よくSESがブラックと言われのが「案件ガチャであること」。
つまり、ガチャガチャのように回したら案件が決まり、蓋を開けて入ってみたら初めて、その現場がブラックなのか、めっちゃ良い現場なのかがわかるということです。
入ったら、3ヶ月以上はその現場にいないといけません。
中には、その現場が辛すぎていつの間にかいなくなる人がいるという話もたまに聞きます。。。
しかも、エンジニア未経験の人は最初から案件を選べることはほとんどありません。
何より、誰もが行きたい開発現場に行けるなんてほとんどないと思ってください。
はっきり言いますが、どんなに案件に入るための資格をとったりとかしても、全てはエンジニアとしての実績/経歴で決まります。
これめっちゃ重要で、私の周りで明らかに必要とされる優秀な人材でも、実績があまりないがゆえになかなか次の案件先が決まらない人もいました。
そして、デバッグ作業を延々と3年以上やることになったり、いきなり進捗管理やお客さんとの調整をする上流工程の仕事をさせられたりして、プログラミング開発のスキルが全くたまらないこともよくあります。
2. 契約金などが不透明。誰がいくら抜いているのかわからない
SES会社と営業の人がどれくらいお金が抜かれているのかが不透明なことが多いことに、SES業界の一つの闇があります。
SESのエンジニアは固定給であることが多いため、契約金を不透明にしてしまえば、いくらでもSES企業と営業の人がマージンを抜くことができます。
もし、自分で営業できる自信があるなら、もうフリーランスエンジニアになってしまった方が絶対に稼げます。マージンを抜かれることなんてありません。
しかし、フリーランスエンジニアだと契約期間が切れた時に次の契約先を探す必要があるため、営業や自分の実績に自信ある人がやったほうが不安がないです。
とはいえ、営業を自分でやらなくてもフリーランス専門で紹介してくれるエージェントはたくさんあるので、営業に自信がなくても問題がないです。
3. 案件が決まったら断れないことも
案件が決まっても、もちろん断る権利があります。
しかし、SESの会社からは絶対に行けと言われて断れないことも結構多いです。
特に、未経験はほぼ断れなくて、めっちゃ駄々こねてやっと断れたりします。
だから、SESをよく経験している人に、やばいと思った現場は面接であえて落ちる能力も必要と言われたりしました。
私は、こういうところはすごく嫌な世界だと今でも思います。
4. 1つの案件が1年以上と長く、ずっとプログラミングスキルがたまらないことをやらされることも
先ほども話したテスター案件をずっとやらされて、自分では予定していなかった変なスキルが溜まることがよくあります。
Excel職人になったり、ショートカットキーをたくさん覚えたり、間違い探しが得意になったり。
Excelは仕事の役に立ちますが、それでもプログラミングスキルが溜まることはありません。
ただ、私としてはプログラミングスキルに1年以上ずっと止まり続けるのはその人の甘えだと思っています。
本気で開発現場に行きたかったら、仕事以外でプログラミングの勉強をするべきだし、もし案件を変えてくれるように交渉してうまくいかなったら転職すれば良いです。
何より、その案件先で評価されれば、多少開発に入らせてもらうことって結構あります。
また、テスターも半年くらいなら、開発現場に入った時にバグを出さない開発を自分だったらどうしたらできるかを考えられるようになるし、エンジニアのコードをみて勉強することも可能です。
5. 自社開発や受託開発の会社と思って入社したら実はSESだった
これ、地方に行くほど本当によくあります。
やっぱり、自社内開発があります!っていうと皆そこの会社行きたくなるんですよ。
でも、蓋を開けたら客先常駐ばっかり。
特に新卒採用をしている会社に多いので気をつけてください。
見分け方は、会社の口コミなどをしっかりみておきましょう。
また、SNSなどで情報発信をしていたらそれも確認しましょう。
もし、SNSなどで情報発信をしていなかったらその時点で疑った方が良いです。
IT企業であるにも関わらずYouTubeやTwitterなどのツールを使っていない時点で、その企業の将来が不安です。
6. スキルシートの詐称
スキルシートの詐称で多いのが、経歴の詐称や年齢の詐称です。
これ、犯罪でしょと思われるかもしれませんが、結構あります。
営業の人も案件獲得に必死なのでこうなるんでしょう。
でも、スキルシート詐称する会社は全力で辞めましょう。
自分のスキルに合わない案件に入るだけでなく、詐称しているだけで結構精神的にしんどいものです。
7. 案件を変えるタイミングで毎回面接があるのが地味にしんどい
私がそうなのですが、やっぱり面接って緊張するししんどいです。
しかも、SESで経験する面接相手はエンジニアであることも多いです。
エンジニアはコミュ障の人が本当に多いので、技術的なことで何か知らないことがないかマウントを取ってきたりします。
しかも、仕事をしながらの面接って地味にしんどいんですよ。
少なくとも私は、一年に5回以上の面接を経験して現場が変わるより、楽しい現場で落ち着きたいと思いました。
それで今はSESから離れています。
最後に:それでもエンジニア未経験の人にSESをおすすめする3つの理由
行けるんだったら自社内開発、もしくは受託開発の方がもちろん良いです。
しかし、私のような元々大学院を中退してフリーター経験しかない人は、SESに入社せざるを得ないことも多いです。
次の記事で、エンジニア未経験にSESをおすすめする3つの理由についてお話します。そして、どんなことに気をつければ、素晴らしいキャリアを作ってエンジニアとして市場価値を高めることができるかについてもぶっちゃけちゃいます٩( ‘ω’ )و